アニマルレスキュー飛騨　Animal Rescue Hida

地域で暮らす猫
寒さ厳しい飛騨の地では、そのほとんどが冬を越せず、亡くなっています。
ただ、人が手を差し伸べたほんの一握りの子、外への出入りを自由にしていて尚かつ、避妊去勢をしていない子から新たな命が生まれてきます。
そして、また冬を越せずに亡くなっていきます。
最期まで諦めない彼らの短い生涯は壮絶です。
人が変えてしまった環境は、ただ単に生きるだけのことをも許さず、さらに厳しいものにしているでしょう。
一方で、日向でくつろぐ彼らは、私たちに癒しを与えてくれてもいます。

彼らが暮らして当り前、そんな優しい地域を、好きな人も苦手な人も共に作っていきたい。
その為に、地域猫活動を推進したいと考えています。

「さくら猫」とは、避妊去勢をしたしるしを耳先に桜の花びらのようなＶ字カットをすることで表した猫のこと。
外の子の生涯は、長くて３、４年と言われます。
たった一代で終わる、短い生涯をその地域で暖かく見守り、共存してほしい！
増えることは無いので、安心してご飯を上げて欲しい！
食べるため、眠るため、排泄するためにやむを得ずする行為を人は嫌います。
安心して食べ、眠り、排泄ができたら、人間とのトラブルはうんと減るのです。
そして、繁殖のための縄張り行動が減ったらなおさら。

自然の摂理には反しますが、圧倒的な人間中心社会では、現在、不妊手術による繁殖の抑制が最も共存の道に効果的と言わざるを得ません。
費用の部分で高いハードルがありますが、今回は、「どうぶつ基金」さんによる無料手術チケットを利用させていただくことで、実施することができました。
感謝とともに、みなさんのご理解とご協力をお願いいたします。
http://www.doubutukikin.or.jp/どうぶつ基金