飛騨で初「さくら猫」誕生!
「私たちは公益財団法人どうぶつ基金(佐上邦久理事長)が主催する「さくらねこ不妊手術事業」の協働ボランティアです。 今回岐阜県高山市下岡本町神社内のさくらねこ不妊手術事業を行うにあたり、公益財団法人どうぶつ基金から2頭の不妊去勢手術費全額を負担していただきます。
公益財団法人どうぶつ基金に寄付をしていただいた皆様に心より感謝申し上げます。」
親子で保護された、お母さん猫「サビちゃん」
雪の残る中で、懸命に子育てをしていた小さなお母さん。
残念ながら、3頭いた子猫の内、育ったのは1頭だけ。
それこそなめるように可愛がっていました。
けれど、サビちゃんは小さく小さくやせ細って・・・。
文字どおり身を削って子育てをしていたんですね。
保護されてから、数日で懐いてくれて、今ではゆったり。
ただ、子猫が乳離れするとすぐに発情が訪れる、これが猫のサイクル。
その様子は、すさまじいものです。
声がかれるかと思うほど鳴き続け、片時も落ち着きません。
習性とはいえ、これも身を削る行為に間違いないでしょう。
雄猫とて同じこと。
徘徊しながら、縄張りを守りつつ、相手を探し、時にはケンカをする。
猫たちの発情は、ただのうるさい現象ではなく、彼ら自身にとっては生死をかけた戦いなのです。
その結果、また不幸な命が産まれてくる。
だったら、この世に生まれた子たちには平穏な暮らしを、そして、望まれない命は生み出さない!
それを実現するのは、今のところTNRが有効。
いえ、それしかないかもしれません。
つまり、捕獲し、避妊・去勢手術、もとに戻す。
Trap Neuter Return
慣れた子は里親さんをさがして、幸せになる方法もあります。
「さくら猫」とは、TNRの対象になった猫の耳をV字にカットし、手術後であることを証明したもの。
カットした耳が桜の花びらのように見える事から、この名がついています。
これは、手術済みの子をまた間違って捕獲しないようにする目印。
これが施された子は、安心して、地域のみなさんで育てて頂けます。
一代で終わる大切な命である証明です。
サビお母さんは、先日の譲渡会で、新しい家族に迎えて頂きました。
きっと幸せになれる!
そう信じて
もう1頭は、雄猫さん。
なかなか、じっとしててくれなくて、きれいな写真は撮れません
でも、これで、穏やかな日々が送れる事でしょう。
元気でね!